↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過
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午前九時五十八分開会
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◯長田委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから総務委員会を開会いたします。
それでは、県民生活局、出納局、各種委員会、
議会事務局関係の審査を行います。
まず、議案第五七号を議題といたします。
初めに、県民生活局長の総括説明を求めます。
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◯中山県民生活局長 それでは、
県民生活局関係につきまして、資料は、平成二十九年第三回
県議会定例会提出議案等の概要の、表紙の下に県民生活局と記載してあります資料で御説明をいたします。
一ページをお開きください。
九月補正予算案でございます。
一般会計で一億三千三百二十七万四千円の増額補正をお願いしており、補正後の総額は二百二十七億三千六百二十三万五千円となります。
次に、一、予算議案でございます。
1)
鶴丸城楼門建設事業につきましては、平成二十七年度に鶴丸城御
楼門建設協議会への負担金に充てた国の
地方創生先行型交付金について、会計検査院から、協議会での未執行分については過大交付となるとの指摘を受けたことから、その一部を返還することに要する経費でございます。
2)
黎明館維持補修事業及び3)
黎明館常設展示一部
リニューアル事業につきましては、明治維新百五十周年に向けて、来館者の利便性やサービスの向上等を図るため、トイレの洋式化やWi─Fiの設置、
常設展示エントランスの
案内サイン改修などに要する経費でございます。
二ページをお開きください。
二、主要施策、最近の主な県政の展開等についてでございます。
項目一、人権が尊重される社会の形成の1)
人権同和問題啓発強調月間の取り組みにつきましては、県民の人権問題への関心を高め、人権の尊重とその擁護についての理解と認識を深めるため、テレビや映画広告等による広報を行ったほか、
鹿児島ユナイテッドFCの
ホームゲーム会場において啓発活動を実施するなどしたところでございます。
項目二、高齢者がいきいきと暮らせる
地域社会づくりの1)「高齢者元気・ふれあい推進月間」の取り組みにつきましては、推進月間の九月から十月にかけて、県内各地で高齢者の文化・スポーツ大会などを市町村と連携して集中的に実施しているところです。
3)の「老人の日」記念事業につきましては、九月十五日に、鹿児島市分を除く県内百歳高齢者約五百二十人に内閣総理大臣の祝い状等を伝達するとともに、九月十八日には、世界最高齢となる見通しとなった国内最高齢者の田島ナビさん百十七歳と、県内男性最高齢者の岩崎朝彦さん百九歳を知事が訪問し、祝い状等を贈呈いたしました。
三ページをごらんください。
項目三、子育て支援の推進の1)「かごしま出会いサポートセンター」に関する取り組みにつきましては、登録された方のマッチングを八月十三日から開始するとともに、出張登録や閲覧会の開催、それから
マッチングサポーター研修会を開催したところです。
なお、登録者数は、九月二十五日現在で三百九十五人となっております。
2)県子ども・
子育て支援会議につきましては、
かごしま子ども未来プラン二〇一五と県子ども・
子育て支援事業支援計画の進捗状況等について御審議いただいたところでございます。
四ページをごらんください。
5)県
放課後子ども総合プラン推進委員会につきましては、小学校の余裕教室等を活用した
放課後児童クラブの設置を促進するため、行政や学校関係者、
放課後児童クラブ関係者から成る委員会を九月十一日に開催したところでございます。
五ページをごらんください。
項目四、青少年が健やかに育つ社会の実現の2)青少年海外ふれあい事業については、香港青少年の受け入れを八月十五日から二十二日にかけて行い、本県の自然や文化を体験していただくとともに、本県青少年と交流を深めたところでございます。
また、イの本県青少年の
シンガポール派遣を九月十三日から二十日にかけて行い、シンガポールの青少年との交流を深めたところでございます。
六ページをお開きください。
6)
かごしま地域塾の推進につきましては、夏休み期間中に、高校一年生を対象にしたかご
しま子どもリーダー塾を、また、小学五、六年生を対象にした新
かごしま子ども塾を開催し、鹿児島の歴史・文化を初めとするさまざまな専門家による講義や体験活動を通じて、次の時代を担うふるさとに根差した国際的な人材の育成を図ったところでございます。
項目五、
男女共同参画社会の実現につきまして、七ページになりますが、3)
男女共同参画社会形成の促進につきましては、七月二十五日から三十一日までの
男女共同参画週間において、講演会や小学生対象の
ワークショップを開催し、広報・啓発に努めたところでございます。
4)女性の活躍推進につきましては、イのように、
女性活躍推進企業トップセミナーを九月十三日に開催し、優良企業の知事表彰と事例発表及び講演を行い、企業トップの方々に向けて、女性活躍に関する意識啓発を図ったところでございます。
八ページをお開きください。
項目六、安心・安全な社会の形成の1)かごしま県民のための
自転車の安全で適正な利用に関する条例の周知・啓発につきましては、昨日、同条例は全面施行されたところでございますが、これまで、
自転車安全利用推進会議の開催やさまざまな
啓発イベント等により、周知啓発に努めてきたところでございます。今後も引き続き、周知に取り組んでまいります。
九ページをごらんください。
3)くらし安全・安心県民大会につきましては、県民の防犯や
交通安全意識等を高めるため、
交通安全団体関係者などの出席をいただき、八月二十八日に開催したところでございます。
項目七、消費者行政の推進の1)県
生活安定審議会の開催につきましては、
県消費者基本計画に基づく今年度の取り組み等について御審議いただいたところでございます。
また、3)でございますが、
多重債務者対策や、十ページになりますけれども、
消費者トラブルの未然防止等を図るため、関係機関等と連携した取り組みの検討や情報交換などを行う各種会議を開催したところでございます。
項目八の豊かな景観と活力あるまちづくりの1)
かごしま県民交流センター環境改善事業につきましては、六階のギャラリー、
親子交流プラザを八月一日から供用開始したところでございます。
2)の
かごしま県民交流センターのネーミングライツパートナーの募集につきましては、県有施設を有効に活用し、新たな歳入の確保と施設のサービスの維持・向上を図ることを目的として、募集したところでございます。
九月二十九日までに応募はございませんでした。今後は、提案型の対象施設として随時募集を行うこととしております。
3)鶴丸城御楼門の建設に向けた取り組みにつきましては、鶴丸城御
楼門建設協議会において、技術提案方式による発注手続を行った結果、県内三業者で構成する江藤・丸久・宇都JVと九月二十八日に工事請負契約を締結したところでございます。
また、御楼門建設に当たって、岐阜県から提供されるケヤキについては、十月十四日に岐阜県において贈呈式があり、十月二十一日に、
かごしま県民交流センターにおいて受領式を開催することとしております。
十一ページをごらんください。
4)
鶴丸城跡保全整備事業につきましては、八月八日に
専門家検討会議を開催したところでございますが、御
角櫓跡周辺部石垣の修復につきましては、慎重に検討を進めるべき等の指導・助言を踏まえ、現在、追加調査を実施しております。このため、石垣修復に着手できない状況となっており、これに伴い、御角櫓についてもおくれが生じる見込みでございます。
なお、御角櫓の
整備スケジュールについては、今後の石垣修復の状況を踏まえ、改めて検討する必要があると考えております。
十二ページをお開きください。
項目九、共生・協働による
地域社会づくりの1)共生・協働推進かご
しま自治体ネットワーク会議については、共生・協働による
地域社会づくりを市町村と連携を図りながら進めるため、有識者による講演や
ワークショップを八月十六日に開催したところでございます。
項目十、文化芸術の振興の2)県
文化芸術振興審議会の開催につきましては、本県の
文化芸術振興施策を総合的かつ計画的に推進するため、文化芸術の振興に関する施策全般について御審議いただいたところでございます。
3)
霧島国際音楽祭運営事業につきましては、七月十九日から八月六日にかけて、国内外の一流のアーティスト八十七名を招聘し、
みやまコンセールを主会場に、離島二カ所を含む県内各地で六十四のコンサートや講習会などを実施したところでございます。
十三ページをごらんください。
8)「鹿児島県方言週間」の制定につきましては、鹿児島県の方言を保存継承していくための啓発期間として、十一月の第三週を方言週間に制定したところでございます。
以上で、
県民生活局関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
3 ◯長田委員長 以上で総括説明が終わりましたが、総括説明に対しましての質疑につきましては、県政一般でお願いいたします。
それでは、議案第五七号について、生活・文化課長の説明を求めます。
4 ◯米盛生活・文化課長 それでは、生活・文化課関係につきまして御説明いたします。
議案等説明書の四ページをお開きください。
第六目文化施設費の
鶴丸城楼門建設事業でございますが、平成二十七年度に鶴丸城御
楼門建設協議会への負担金に充てた国の
地方創生先行型交付金につきまして、会計検査院による実地検査の結果、協議会での未執行分について、過大交付との指摘を受けまして、交付金の一部を返還することに要する経費の補正をしようとするものでございます。
第七目黎明館費でございますが、平成三十年の明治維新百五十周年や大河ドラマ「西郷どん」の放映などにより来館者の増加が見込まれますことから、
常設展示エントランスの案内サインや電光掲示板、券売機の更新、照明の改修といった常設展示の一部リニューアルや、Wi─Fi設置等を行うために要する経費の補正及び、来館者の利便性やサービスの向上を図るため、トイレの洋式化等の改修を行うために要する経費の補正をしようとするものでございます。
以上で、生活・文化課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
5 ◯長田委員長 以上で説明が終わりましたので、議案についての質疑をお願いいたします。
なお、質疑に当たりましては、関係調書のページ、四ページでございますが、議案名等もあわせてお知らせくださるようお願いいたします。
6 ◯田之上委員 まず最初に四ページ、
鶴丸城楼門建設事業について、今、部長あるいは課長から説明がありましたが、国の
地方創生先行型交付金、これの会計検査院による実地検査の結果、協議会での未執行分について過大交付との指摘を受け、一部を返還するという説明でありました。
そこで、二点お尋ねをいたしますが、この返還に伴い、事業実施の財源に不足が生じるおそれはないのか、あるいは再発防止に向けた県の考えをお願いいたします。
7
◯朝倉楼門等建設推進室長 まず一点目ですが、返還に伴い、事業実施の財源に不足が出ないかということでございます。
これにつきましては、協議会の執行自体には特に違法はないということや、仮に交付金が活用できなかった場合は県の一般財源で対応する必要があったことから、協議会に対しては負担金の返還を求めないこととしております。したがいまして、協議会としての財源には不足はないということになります。
二点目でございます。再発防止策についてですが、今回の
地方創生交付金につきましては、制度創設から事前相談、交付申請まで非常に短期間で作業を進めざるを得ない状況がございました。加えて、交付金自体が自治体の自由な事業設計が原則確保されていたというようなこともございまして、平成二十七年の交付申請の際に、詳細について内閣府への確認が不十分だったということが今回の原因だと考えております。
今回の事案を踏まえ、庁内で事例を共有するとともに、交付金の所管課、企画課のほうから取り扱いに疑義が生じた場合の国への確認を十分に行うよう通知を発出して、徹底したところでございます。以上でございます。
8 ◯田之上委員 今、答弁をいただきました。事業実施には直接影響はないという答弁でありました。
しかし、ここでしっかり受けとめていかなければならないのは、返還をするという事実は重く受けとめて、今後対応をしていかなければならないと思います。今後の事業執行についても御配慮いただくようにお願いを申し上げておきたいと思います。
同じく四ページ、
黎明館常設展示一部
リニューアル事業、来年度の「西郷どん」の放映あるいは明治維新百五十周年を迎えるにあたって、常設展示や施設のリニューアルが終わった場合、黎明館の整備はこれで全部整うというふうに理解をすればいいのか、お教えください。
9 ◯米盛生活・文化課長
黎明館常設展示の一部リニューアルにつきましては、平成三十年の明治維新百五十周年を視野に入れ、平成二十七年度から検討を進めておりましたが、大河ドラマ「西郷どん」の放映が決まり、この間多くの来館者が見込まれる放送期間中の平成三十年一月から十二月の間は、一部閉館を伴う改修工事は行わないこととし、今回の補正予算では、
常設展示エントランスの案内サインや電光掲示板、発券機の更新、照明の改修、フリーWi─Fi、トイレの洋式化等々、来館者の利便性向上のための整備を行うこととしております。
なお、その後のリニューアルにつきましては、明治維新や明治日本の産業革命遺産に関する常設展示の充実、また展示解説の多言語化、これは
インバウンド対応でございます。また音声ガイドの導入等につきまして、来年度の当初予算での要求を予定しているところでございます。よろしくお願いいたします。
10 ◯田之上委員 いよいよ、来年、明治維新百五十周年あるいは「西郷どん」の放映ということになりますと、相当数の外国人観光客がふえるであろうと思いますので、どうぞ積極的な対応をしていただくようにお願いを申し上げまして終わります。
11 ◯松田委員 二点。まずは、トイレの洋式化ということで、今、洋式と和式の割合がどうなのか。費用がどのくらいかかるか。もう一点が、Wi─Fi設置、全館の対応になるのかロビーの対応になるのか、またその費用が幾らになるのか教えてください。
12 ◯米盛生活・文化課長 まず、トイレの洋式化の費用としましては約七百万円を予定しております。
現在もトイレの洋式化については少しずつ進めておるところではございますが、特に今回は、一階それから二階の一番利用者の多いところの洋式化を予定しております。具体的には、今回の設置・改修は、一階、二階、三階の女子トイレ、現在、大便器が全部で三十五ございますが、そのうち九(後ほど「十四」に訂正発言あり)が既に洋式化されております。今回の予算で十カ所(後ほど「八カ所」に訂正発言あり)洋式化を行うこととしております。また、洋式化とあわせまして、男子トイレの小便器の自動化も行うこととしております。
それと、Wi─Fiの使用できるエリアは、展示場の中ではなく、外の待合所とか談話ができるような一階と二階の
パブリックスペースでWi─Fi使用が可能になるということでございます。
13 ◯松田委員 Wi─Fiの予算は幾らかかってますか。
14 ◯長田委員長 暫時休憩します。
午前十時二十一分休憩
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午前十時二十一分再開
15 ◯長田委員長 再開いたします。
16 ◯米盛生活・文化課長 Wi─Fiの予算は、設置が三十九万八千円、通信費等が四万九千円となっております。
17 ◯松田委員 予算一千五百万円のうち、四十万円程度でWi─Fiは設置できるということでよろしいですか。
18 ◯米盛生活・文化課長 Wi─Fi自体は既に光ファイバーが館内まで通っておりますので、今の予算で設置が可能となっております。
19 ◯長田委員長 ほかにございませんか。
[「なし」という者あり]
20 ◯長田委員長 ほかにないようでございますので、これで議案についての質疑は終了いたします。
これより、採決に入ります。
議案第五七号について、取り扱い意見をお願いいたします。
また、九月二十九日に採決を留保いたしました総務部、危機管理局、国体・
全国障害者スポーツ大会局関係分も含めましてお願いいたします。
21 ◯田之上委員 議案第五七号につきましては、適当であると認められますので、原案のとおり可決でお願いいたします。
22 ◯長田委員長 ほかに御意見はございませんか。
[「なし」という者あり]
23 ◯長田委員長 ないようでございますので、それでは、議案第五七号を採決いたします。
ただいま可決との御意見がありましたが、議案第五七号につきましては、原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
24 ◯長田委員長 御異議なしと認めます。
よって、議案第五七号につきましては原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
続きまして、陳情の審査をお手元の請願・陳情文書表により行います。
継続分の陳情第一〇三六号五項につきまして、
青少年男女共同参画課長の説明を求めます。
25
◯渡邊青少年男女共同参画課長 それでは、表紙右肩に参考資料と記載してあります、請願・
陳情文書表継続審査事件の五ページから六ページをごらんください。
陳情第一〇三六号の五項につきまして御説明申し上げます。
陳情の趣旨は、児童の福祉施策に関し、保育園の三歳以上の子供が主食を持ってこなくてもいいように、完全給食の実現を求めるものでございます。
このことにつきましては、前回の定例会以降、特段の情勢の変化はございません。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
26 ◯長田委員長 説明が終わりましたので、質疑に入ります。
27 ◯田之上委員 陳情第一〇三六号については、その後の状況の変化はないということでありましたが、ここに
開発促進協議会を通じて要望をしているということでありますので、国にどのような要望をされているのかお尋ねいたします。
28
◯渡邊青少年男女共同参画課長 国に開促協を通じて要望をしているところでございますが、市町村が新制度を円滑に運用できるよう、必要に応じて制度の見直しを図ることを要望しているところでございます。
それに加え、給食費は、公定価格の中に算定をされていることなどを踏まえ、公定価格についても、施設や事業者の運営実態を踏まえ、必要に応じて見直しを行っていただくよう要望を行っているところでございます。
29 ◯田之上委員 今、要望をしている内容はお聞かせいただきましたが、現時点の国の対応状況がわかっておりましたらお教えをいただきたいと思います。
30
◯渡邊青少年男女共同参画課長 国におきましては、これまでも、新制度の運営状況、現場の声を踏まえ、公定価格の見直しとか、新制度の運営上の改善を行っているところでございます。平成二十八年度には賃借料の加算を拡大し、平成二十九年度からは研修・代替の職員に関する費用を二日分から三日分へと改善をしております。
そのような状況もございますが、陳情にありますような完全給食の実施につきましては、現段階で特に動きはないところでございます。(「いいです」という者あり)
31 ◯上山委員 一点だけ確認させてください。
陳情者の附属説明の資料の中に、子供の貧困に対する対策としても、必要ではないかという主張がされております。県として、貧困対策の一環としての取り扱いについてはどういう見解を持っていらっしゃいますか。
32
◯渡邊青少年男女共同参画課長 子供の貧困に対する県の見解でございますが、主食を持ってこられない子供たちがいるのではないかということで、市内の幾つかの保育所にも確認をいたしました。その結果、特に、主食を持ってこられない子供たちは見かけないということではございました。
また、それに加え、生活保護世帯の給食費は無料となってございます。現在のところ、貧困世帯が、主食を持ってこられないというような状況はないのではないかというふうに考えております。
33 ◯上山委員 附属資料の中で、御飯を炊くことが難しい家庭もふえているという部分については、そうではないというのが県の見解と理解してよろしいですか。
34
◯渡邊青少年男女共同参画課長 御飯を炊くことが難しい家庭の捉え方でございますが、御飯を炊かずに例えばパン食の家庭が多くなっているとか、いろいろな状況が考えられると思います。園のほうでは、できれば御飯がいいんですが、パンでも可能だということなども聞いております。そのあたりの対応は園としてもうまくできているのではないかと思っております。時々子供たちが忘れる場合もございますので、そのときには園のほうできちっと対応ができているというふうに聞いております。
35 ◯上山委員 わかりました。
県の
開発促進協議会を通じて要望しているらしいんですが、国の見解あるいは他県との協調性というのはどうでしょうか。
36
◯渡邊青少年男女共同参画課長 厚労省の保育課ですが、国としては、財政的な面から完全給食はなかなか困難なのではないか。それから、手づくりのお弁当持参となると保護者の負担は大きいけれども、主食のみということであればそれほどの負担は伴わないのではないか。加えて、副食については、園のほうで三歳未満の子供たちと同じものをきちっと出すことから、栄養バランスは副食のほうできちっととれているのではないか。このようなことを踏まえて、国のほうでは現在はそういった動きはないということでございます。
都道府県につきましても、九州各県は、どの県も今のところは検討もしていないような状況でございます。以上でございます。(「わかりました」という者あり)
37 ◯長田委員長 ほかにございませんか。
[「なし」という者あり]
38 ◯長田委員長 ないようでございますので、取り扱い意見をお願いいたします。
39 ◯田之上委員 陳情第一〇三六号五項につきましては、国に対し、制度の見直し等について要望をしているとのことであり、引き続き国や市町村の動きを注視していきたいと考えます。
したがいまして、陳情第一〇三六号五項につきましては、継続審査の取り扱いでお願いいたします。
40 ◯長田委員長 ほかに御意見はありませんか。
41 ◯上山委員 確かに、国の対応というところでいけば、予算が伴いますし、副食を提供しているので、対処する考えは厳しいという答弁なんですが、やはり私どもとしては、この陳情者が申し出ている貧困対策、どの子供も安心して生活ができる、養育ができるという環境づくりは大事だと思っていますので、陳情を了承しながら、県として国に積極的に申し入れ、県独自の対策を行うことが大事かと思っております。採択でお願いしたいと思います。
42 ◯長田委員長 それでは、採決いたしますが、陳情第一〇三六号五項につきましては、継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。
陳情第一〇三六号五項を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
43 ◯長田委員長 挙手多数であります。
よって、陳情第一〇三六号五項は継続審査すべきものと決定いたしました。
以上で、陳情の審査を終了いたします。
次は、県政一般についてであります。
まず、特定調査事項の第三次鹿児島県男女共同参画基本計画(仮称)素案について、説明をお願いいたします。
44 ◯日高男女共同参画室長 それでは、お配りしております「平成二十九年第三回県議会定例会総務委員会特定調査事項 第三次鹿児島県男女共同参画基本計画(仮称)素案について」と表記しました資料に基づきまして御説明いたします。
なお、あわせてお配りしております計画素案の本体につきましては、参考としてごらんください。
表紙の次のA3の資料をごらんいただきたいと思います。
本計画の基本的な考え方及び計画策定に当たって踏まえた事項についてでございます。
本計画は、
男女共同参画社会基本法第十四条及び県男女共同参画推進条例第十条に基づき、男女共同参画を総合的・計画的に推進するための基本的な計画となります。
男女共同参画社会の実現に向け、現行計画に次ぐ新たな計画として、本県の現状を踏まえながら、今後の五年間の指針となる第三次の計画を策定いたします。
基本的考え方といたしまして、
男女共同参画社会の形成に向けた意識改革を基盤に据え、女性の活躍に視点を置きつつ、その前提となります職業生活、健康、地域生活における課題の解決に向けた真に実効性のある取り組みを進め、男性も女性も全ての個人がその個性と能力を十分に発揮できる社会の実現を目指すこととしております。
計画策定に当たりましては、昨年度、現行計画期間の中間年度として実施いたしました中間評価の結果や、男女共同参画に関する県民意識調査の結果、また、国の第四次男女共同参画基本計画、さらに、社会経済情勢の変化などを踏まえて策定することとしております。
詳細につきましては追って御説明いたします。
次に、特徴でございます。
現行計画である第二次計画では、九つの重点目標を置いておりましたが、第三次計画におきましては、例えば、意識改革と教育の分野の統合であったり、職業生活に関する分野を統合するなどして、六つの重点目標としております。
大きな特徴といたしましては、以下の三つで御説明をさせていただきます。
まず一つ目、女性の活躍を推進するとしております。
少子高齢化・人口減少社会に突入した今、女性も男性も全ての個人が、性別にかかわりなくその個性と能力を発揮できる
男女共同参画社会の実現は、多様性を高め、社会経済を支えるという観点から、社会全体で取り組むべき最重要課題であると考えております。
本計画では、重点目標二におきまして、平成二十九年三月に策定いたしました県女性活躍推進計画を踏まえることで、職業生活における男女共同参画の推進のためのさらに実効性のある取り組みを進めることとしております。
二つ目といたしまして、意識が変化した今、さらなる取り組みの強化と性の多様性への理解促進としております。
これにつきましては、昨年度実施いたしました県民意識調査におきまして、夫は外で働き、妻は家庭を守るべきであるという考え方について尋ねたところ、否定する割合が肯定する割合を初めて上回り、意識の変化が見られたところです。こうした、いわゆる固定的性別役割分担意識の解消に向け、さらなる理解促進に向けた取り組みを進めてまいります。
あわせまして、一人一人の人権が尊重される社会を実現するため、性的少数者であることを理由に差別が行われることのないよう、啓発や相談対応、また学校においても相談しやすい環境づくりを進めてまいります。
三つ目です。男女共同参画の視点に立った地域コミュニティづくりとしております。
地域における男女共同参画につきましては、例えば過去の震災における避難所などコミュニティの場において、男女で異なるニーズや状況が配慮されなかったという事例もありますことから、日ごろからの男女共同参画の視点に立った取り組みを進めることが重要となります。
そのため、地域コミュニティにおいて、性別による役割分担意識に基づいた慣行等の見直しや、地域の方針決定過程へ女性を初め多様な人が参画できるような環境づくりを進めてまいります。
右側をごらんください。こちらのほうは、第三次計画の体系図となっております。
一番上に、県の男女共同参画推進条例における基本理念があり、その下の左側になりますが、基本目標として、「一人ひとりの人権が尊重され、多様な生き方が選択でき、個性や能力が発揮できる社会づくり、誰もが安心して暮らすことができる社会づくり」を掲げております。
この基本目標を実現するための重点目標として、ごらんの六つの目標を立てております。
一番右側の戦略的取り組みにつきましては、この重点目標を実現するための横断的な取り組みとして、ごらんの三つを取り組みとして立てております。
また、この計画を推進するため、一番下になりますが、庁内の男女共同参画推進本部を中心に、全庁一体となって取り組むとともに、男女共同参画センターのさらなる機能充実や、男女共同参画地域推進員などボランティアの方々、市町村、NPO、事業者等多様な主体との連携により、効果的に男女共同参画の推進を図ってまいります。
次のページをお開きください。
重点目標ごとに内容の御説明をさせていただきます。
まず、重点目標一、
男女共同参画社会の形成に向けた固定的性別役割分担意識の解消、教育・学習の推進についてでございます。
特徴のところでも申し上げましたが、社会全体で男女共同参画についてのさらなる理解の深化を図るため、施策の方向として、学校教育や家庭、地域全体での男女共同参画の推進に取り組むとともに、性の多様性についての理解促進に努めていくこととしております。
次に、重点目標二、男女ともに能力を発揮しながら希望する働き方ができる環境の整備についてでございます。
昨年度、県女性活躍推進計画の策定に先立ちまして実施いたしました企業実態調査におきまして、経営者、従業員それぞれにアンケートを行ったところですけれども、女性の管理職登用を特にふやす考えはないと回答された経営者の割合が四七・八%と約半数でございました。
またその一方、女性の従業員に対し、管理職につきたくないと回答した人に対し、その理由を尋ねたところ、自分の能力に自信がないと回答された方が五〇%と約半数という状況でございました。
そのため、施策の方向といたしまして、企業トップ等の意識改革や職場風土改革を初め、女性の能力発揮のための支援、また、仕事と子育て・介護等との両立支援のための基盤整備、さらに、働き方改革と男性の意識改革、家事・育児等への参画促進に努めていくこととしております。
次に、重点目標三、生涯を通じた男女の健康支援についてでございます。
近年、平均寿命の伸長や女性の就業等の増加、また晩婚化など婚姻をめぐる変化もあり、生涯にわたる包括的な健康支援とともに、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ、これはカップルと個人における子供の数や出産間隔などの生殖に関する自己決定権の尊重についての概念でございますが、こうした意識の浸透を図っていく必要がございます。
そのため、施策の方向として、生涯にわたる男女の健康の包括的な支援や、妊娠・出産等に関する健康支援と性に関する正しい理解の促進、また、スポーツ活動を通じた生涯にわたる健康づくりの推進に努めていくこととしております。
次に、重点目標四、男女の人権を侵害するあらゆる暴力の根絶についてです。
昨年度実施しました県民意識調査によりますと、配偶者や親しい異性から身体的、精神的、性的暴力のいずれかを受けた経験があると回答した女性が三六・六%であり、そのうち、どこにも相談しなかった、できなかったと回答した割合が四割となっておりました。
このことからも、暴力を容認しない意識の醸成を初め、若年層が当事者となりやすい交際相手からの暴力、いわゆるデートDVについても予防啓発を進めていく必要がございます。
そのため、施策の方向として、配偶者等からの暴力の防止及び被害者支援を初め、デートDV、性犯罪、ストーカー行為などへの対策及び被害者支援に努めていくこととしております。
次に、重点目標五、生活上の困難や課題を抱えた人々が安心して暮らせる環境の整備についてでございます。
現在、非正規雇用労働者やひとり親など、生活上の困難を抱える人の増加が見られます。例えば、ひとり親家庭の現状を見ますと、一般世帯の平均給与所得が男性五百七万円、女性二百六十九万円に比べ、父子世帯の平均年間就労収入が三百六十万円、母子世帯はさらにその半分の百八十一万円という状況がございました。
こうしたさまざまな困難や課題を抱えた人々が安心して暮らせるようになる取り組みが重要であることから、施策の方向といたしまして、貧困等生活上の困難に直面する女性等への支援や、障害のある人や高齢者、外国人等が安心して暮らせる環境の整備を進めていくこととしております。
最後に、重点目標六、男女共同参画の視点に立った地域コミュニティづくりの推進についてでございます。
社会経済情勢の変化に伴い、地域社会を取り巻く状況も複雑化し、地域は多くの課題を抱えております。それらの解決に当たっては、共助の力として、地域コミュニティに期待される役割は大きくなっていることから、地域における男女の不平等感の解消を図りながら、地域の方針決定過程に女性を初め多様な人が参画できるような仕組みが必要となります。
そのため、施策の方向といたしまして、人材育成等による男女共同参画推進の基盤づくりを初め、地域における方針決定過程への女性の参画拡大に向けた意識啓発、男女共同参画の視点に立った地域防災の推進に努めていくこととしております。
次に、数値目標につきまして、一番右側に、第三次計画における数値目標の一覧を掲載しております。二十二の数値目標を設定し、その達成に向けた具体的施策を実施してまいります。
なお、十番目の女性農業経営士の認定者数の目標値につきましては、現在、作業を行っているということで、年内には設定することとしております。
最後に、今後のスケジュールでございます。
本日の県議会での説明を終えました後、鹿児島県男女共同参画審議会の御意見を伺うとともに、十一月から約一カ月間、パブリックコメントを実施し、広く県民の皆様から御意見を伺うこととしております。
以上のような手続により、県議会や県民の皆様からいただいた御意見を踏まえまして、計画案を作成し、三月に最終の計画案として本委員会で御説明した上で、本年度末までに計画を決定したいと考えているところでございます。
以上で、第三次県男女共同参画基本計画(仮称)素案につきましての説明を終わります。よろしくお願いいたします。
45 ◯長田委員長 以上で説明が終わりました。
それでは、御質問等をお願いいたします。
46 ◯松田委員 幾つかお願いします。
数値目標について、丸囲みで新たに設定したものがあるということですが、前回、もう達成して、今回は落とした目標もあるんでしょうか。
47 ◯日高男女共同参画室長 第二次計画では三十三の数値目標を設定しておりましたけれども、既にもう達成しているものも幾つかございますので、そちらのほうは今回は対象にしていないというようなものもございます。
48 ◯松田委員 わかりました。ありがとうございます。
特に、県のいわゆる管理的地位の問題、四番、五番、それから男性職員の関係の十三番、十四番が積極的に数値として出されているのはいいことだなと思うんですが、まずは目標の設定なんですが、例えば知事部局と教育委員会と現状に差がありますよね。目標値が一緒かなと思ってしまうんですけれども、個々の目標の決め方というのはどのように決定をされているんでしょうか。
49 ◯日高男女共同参画室長 県の管理的地位に占める女性の割合と、教育委員会における管理的地位に占める女性の割合についてでございますが、こちらのほうは、平成二十八年三月に策定いたしました女性活躍推進法に基づく特定事業主行動計画に基づいて、それぞれ数値目標を設定していただいているところでございまして、教育委員会のほうは、事務局の職員もおりますが、県立学校、小・中学校の校長先生、教頭先生も含まれるということで、県の知事部局の数字とはまた違う割合になっているのかなとは考えております。
例えば数値目標の一五%というのは、国の第四次計画におけるそれぞれの数値などに準拠して設定されていると聞いております。
50 ◯松田委員 わかりました。
その数値に向けて御努力いただければと思うんですけれども、例えば七番の一般事業所の目標ですが、一四・三%が一五%ということで、目標値が低いんじゃないかと思うんですが、このあたりはどうでしょうか。
51 ◯日高男女共同参画室長 事業所の管理的地位に占める女性の割合についてでございますが、こちらのほうは平成二十九年三月に策定した県の女性活躍推進計画に設定している数値を、今回、第三次の計画にも設定したいということで入れているものでございます。
平成二十八年現在が一四・三%となってございますけれども、こちらの数字は変動もあったりするということで、目標としましては、国の四次計画における民間事業者の課長相当級の数値に準拠する。目標数値は国の数値を設定させていただいて、高い目標ではないかと思っているところです。
52 ◯松田委員 じゃ、現状が一四・三%で目標は一五%、この目標は高いということでよろしいですか。
53 ◯日高男女共同参画室長 国の計画に沿った形での数値設定ということで、現状値のところが、例えば調査対象の企業が変わりますと結構変動がある数値になっておるということで、一五%を設定させていただいております。
54 ◯松田委員 一つは、目標を設定する場合に国に準拠というのはよくわかるが、県として決めるわけだから、それは県の意思が反映しなきゃいけないと思います。もとの数値が、一般事業者なので、倒産もするし、聞くたびに数字が変わってくると思う。ただ、こうやって出す以上は、五年間の目標の設定としてこれはいかがなものかなと、個人的に感じる部分。目標は国が言って、国に準拠していますということでしたら、そもそも県で目標を決めなくても、国が出したものをコピーすればいいだけの話。鹿児島の現状がこうあるから、国はこう言っているけど、こう出しますみたいなお気持ちというか、進め方はないのか、最後にお伺いします。
55 ◯日高男女共同参画室長 三月に設定した県の女性活躍推進計画を策定する際に、把握しておりましたのが、平成二十五年に一一・九%という現状がございまして、そちらのほうを中心として、国の計画なども参考にしながら、一五%という形で策定をしたところでございまして、それが三年に一度の調査の結果、平成二十八年は一四・三%というような伸びになっておりますけれども、なかなか管理職に占める女性の割合も急激にふえるということではございませんので、こちらのほうをそのまま採用して一五%ということで、女性活躍推進計画にのっとった形で取り組みを進めていきたいと思っております。
56 ◯松田委員 わかりました。前の数値ということもよくわかるんですが、計画であり、目標であります。県が旗を振る側ですので、旗を振る側がこの程度というふうに思われないように進めていただきたいと思います。
さらに、十五番、十六番なんですけれども、県の男性職員の育児休業の取得割合と一般事業所では、一般のほうが多いというのは、ちょっと残念な数値ですけれども、これに対する見解と、目標値が似たり寄ったりかなという部分について御説明をください。
57 ◯日高男女共同参画室長 県の男性職員の育児休業取得率の割合につきましても、女性活躍推進法に基づく県の特定事業主行動計画において設定した目標でございまして、県が率先して取り組む姿勢を示す手法として挙げさせていただいているところでございます。
事業所における男性の育児休業取得率のほう、こちらのほうは、
かごしま子ども未来プラン二〇一五でも目標に設定をしているところでございますけれども、こちらの県の女性活躍推進計画におきましては、平成三十七年度までに一三%という目標を設定しておりますが、それを第三次の基本計画にあわせまして、平成三十四年までに九・七%ということであわせて設定をしていただいたところであります。
58 ◯松田委員 ありがとうございます。
県が率先してはいる。でも低い。そして目標値も大して変わらない。イクボス宣言して率先してという部分が、数字に出てきていないなと私は感じるんですけど、いかがでしょうか。
59 ◯日高男女共同参画室長 国の少子化対策大綱などで、目標として、二〇二〇年までに男性の育児休業取得率を一三%にするというのがございますので、それも参考にしながら目標設定をしているところでございます。
60 ◯松田委員 はい、終わります。
61 ◯上山委員 幾つか質問させてください。
重点目標の五番で、生活上の困難や課題を抱えた人々が安心して暮らせる環境整備というところで、支援の具体的な項目で、子育て、生活、就業、経済面などの総合的な支援と書いてあるんですが、具体的な目標は特に設定はされていないんでしょうか。
240 ◯瀬戸口議会事務局次長兼総務課長 新たに公開する都県につきましての、私どもで得た情報でございますけれども、例えば二十九年に公開する三重県、島根県、大分県ございますけれども、例えば三重県ですと、会派の代表者会議を三回ほど開いて行ったとか、あと島根県の場合ですと、元議員に不正の問題が発覚してこの問題に対処しようとしたとか、大分県につきましては、政務活動費のさらなる透明性の確保向上のために、議長を中心に昨年の四月に協議会を設けて一年かけて協議したとかいうことがございます。
また、あわせて、来年三十年度に予定しているところにつきましては、例えば東京都ですと都政改革の一環とか、あと奈良県ですと議会改革の一環とか、そういう形で議会改革の一環としてとり行われているところもあるというふうに承知しているところでございます。
241 ◯上山委員 陳情者が理由として掲げているところで、富山市議会の例を出しています。領収書の写しを誰もが容易に入手することができる制度が整っていれば、あれほど組織的で悪質な政務活動費の不正は防げたというふうに述べているんですが、公開をすれば、みんなの目で、公平性あるいは透明性の中でチェック機能が働くと考えてよろしいんでしょうか。
242 ◯瀬戸口議会事務局次長兼総務課長 事務局のチェックといたしましては、これまでも公開をやっておりまして、全ての方々に何人も閲覧ができる状態になっておりますので、チェックにつきましては従来どおりのことだということで考えております。
ただ、先般、透明性の確保についてどういうことを考えているのかオンブズマンの資料を見てみますと、まず、政務活動費は、地方自治法で法制化された政務活動費を用いて議員がどのような活動を行ったかを市民が容易に理解できる工夫をするのは、政務活動費を受領した側の義務であるとか、実際議員が行った調査活動を知り、みずから投票した議員が期待どおり働いているかを知ることができる、政務活動費に関する情報は有益な情報であるというような形でございます。あと最終的には、不正支出の追及にとどめたのでは事の本質を見損なう、政務活動費の透明化の動きをふだんの議員の活動を市民に知らせることにつなげていかなければならない、こういったことを市民オンブズマンのほうは主張をされているところでございます。(「わかりました」という者あり)
243 ◯長田委員長 ほかにございませんね。
[「なし」という者あり]
244 ◯長田委員長 ほかにございませんので、取り扱い意見をお願いしたいと思います。
245 ◯田之上委員 陳情第一〇三五号につきましては、今、いろいろと質疑が交わされました。
透明性の確保については、本県では、領収書を含めた全ての書類が議会事務局において閲覧できる取り扱いになっておるようであります。
一方、陳情書にあるとおり、領収書のホームページでの公開は、政務活動費の透明性の確保の一つの方法として取り組みが進んでいるようでありますが、領収書をホームページで公開している府県はまだ八カ所、九州では大分県だけとのことでありました。以上のことから、他県の動きを引き続き注視する必要があると考えます。
したがいまして、陳情第一〇三五号につきましては、継続審査の取り扱いでお願いします。
246 ◯松田委員 前回審議したときも採択でお願いをしたんですけれども、情勢に変化も起こっておりますし、また、ホームページに公開することで今までとさほど変わりはないと思っております。大分県も特に問い合わせはないということでありますので、採択をお願いします。
247 ◯上山委員 事務局の説明にもあったように、やはりこれは県議会の判断、スタンスが問われていると思っております。議会改革の一環として、他県もホームページでの公開というところに踏み切っている議会もあります。こういった流れを考えれば、やはりこの陳情者がおっしゃっているように、紙ベースで閲覧することしかできない状態、ここをやはり議会改革の中で透明性をさらに高めていくという方向性をしっかりと県民に示すべきだと思っておりますので、採択でお願いします。
248 ◯長田委員長 それでは、採決いたします。
陳情第一〇三五号については、継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。
陳情第一〇三五号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
249 ◯長田委員長 挙手多数であります。
したがいまして、陳情第一〇三五号は継続審査すべきものと決定いたしました。
以上で、陳情の審査を終了いたします。
これで、当委員会に付託されました議案等の審査は終了いたしました。
ここで、お諮りいたします。
委員長報告につきましては、文案は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
250 ◯長田委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。
次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動についてお諮りいたします。
請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件につきましては、行財政及び県民生活対策について、危機管理及び消防防災対策についての二項目といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
251 ◯長田委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。
これで、総務委員会の日程は全て終了いたしました。
以上をもちまして、総務委員会を閉会いたします。
お疲れさまでございました。
午後二時三十一分閉会
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